mushrooms-548360_640_e

 ロンドンにある王立植物キューガーデンから、プラスチックゴミ分解するがあるキノコの研究が発表された。

 正確にはキノコというより、菌類の一種で、アスペルギルス・ツビンゲンシス(Aspergillus tubingensis)と名付けられたアスペルギルス属である。

 このキノコは、世界的なゴミ問題を解決する救世主になる可性が期待される。

 差し迫ったゴミ問題を受けて、各業界ではさまざまな研究が進められているが、もしかしたら自然々に、問題解決のヒントを与えてくれているのかもしれない。

―あわせて読みたい―

チェルノブイリで育った放射線を好む菌類、宇宙ステーションへと運ばれる
女性を昇天させてしまう。ハワイに存在する媚薬キノコを検証(米研究)
食べたい?いけそう?使用済みの紙おむつからキノコを栽培する方法が考案される(メキシコ研究)※画像閲覧注意
ゴミ問題に新たなる提案。紅茶キノコから食品用パッケージを作るというアイディア(ポーランド)
恐るべしキノコパワー。キノコには天候を操る能力がある(米研究)

プラスチックを数週間で分解

 アスペルギルス・ツビンゲンシスが発見されたのはパキスタンの沼地で、2017年のことだ。通常分解されるまでに数年かかるポリウレタンなどのプラスチック物質を、数週間で分解することができる。

 また、このキノコプラスチックの表面で成長することができる。その秘はそれが分泌するユニークは酵素で、これによってプラスチックの分子と分子の間の化学結合を分解するのだ。

00_e

 プラスチック分解を促進するこのキノコについて、「急増するプラスチックゴミによる環境問題に対処するために是が非でも欲しいツールが開発される可性がある」とに掲載された。

様々なキノコの有用性

 レポートでは、2017年に発見された2000種以上の新種が報告されている。その中には自然界のみならず、産業にも有用なものがいくつもある。

2_e5


 たとえば、ヒラタケやカワラタケのような白色腐朽菌には、殺剤・染料・爆発物を除去するなど、土壌や排に対して有用な効果がある。

 トリコデルマ(子嚢菌の仲間)が農業廃棄物エタノール糖に転換し、バイオ燃料の生産を促進することや、キノコの菌糸体が発泡スチロール・革・いくつかの建材の持続可な代替物になりうることも紹介されている。

追記:(2018/10/04)本文を一部修正して再送します。
References:stateoftheworldsfungi / dezeen/ written by hiroching / edited by parumo

こちらもオススメ!

植物・菌類・微生物についての記事―

安心してください。生えてるやつです。人体の一部そっくりに見えるキノコたちの画像
植物も痛みを感じている?傷つけられた植物が痛みのシグナルを発し、全身に伝える仕組みを解明(日・米研究)
木の根元で発見された血まみれの脳みそにしか見えない謎の物体。その正体は?(脳みそ激似注意)
ゴミ問題に新たなる提案。紅茶キノコから食品用パッケージを作るというアイディア(ポーランド)
ただじっとしてるだけじゃないのよ!動的に行動する10種の植物

―知るの紹介記事―

プラスチックを食べるキノコが世界的なゴミ問題の救世主となるかもしれない(英研究)
我々が思ってる以上に知性が高いかもしれない5種の動物
ペットも家族としての権利が認められる。離婚の際、人間の子と同様の方法で親権を決めるられるように(アメリカ)
戦場でなくなった馬たち悼み、人文字で馬の頭部を作り敬意を表したアメリカ兵士(第一次世界大戦時)
最高の材料と偶然の出会い、それは古い墓地の土で育ったリンゴだった。「墓地リンゴ酒」がうまいらしい(アメリカ)
プラスチックを食べるキノコが世界的なゴミ問題の救世主となるかもしれない(英研究)


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

でもいずれ巨大化して人間を襲うんだろ?


襲うかどうかはともかく分解した結果生成する物質がどんなものかは詳しく調べる必要があるだろうね


やっぱキノコって神だわ。


そのかわり猛毒の瘴気をブリブリ吐き出します。


行こう、ここもじきに腐海に沈む…。


プラスチックを食べるキノコが世界的なゴミ問題の救世主となるかもしれない(英研究)あはははは(笑)(笑)笑笑​(´^ω^`)😄😄😄


ついに来たか、しかしこれはこれで勝手に生え出したら問題が起こる?


カビとキノコに大きな違いはないけど、アスペルギルスならカビじゃん


カビとキノコに大きな違いはないけど、アスペルギルスならカビじゃん


やっぱタケノコよりキノコですわ


やっぱりたけのこよりきのこのほうが優れてるんだなって


取り扱いを間違えたらプラ製品がきのこまみれになるぞ・・・


かもすぞー・ワ・


リサイクルは?


ふもっふにプラスチック製品分解する最近なかったかなぁ


プラは細菌が”分解できない”じゃなくて”分解しにくい”だから普通に現実に居るぞ。記事中にもあるけど数年単位なら分解されるし、ビニール袋程度でも普通は年単位かかるけど1ヶ月ほどで分解できるプラ製品もある。


その菌の取り付く先に選択性があるのか気になる。それによっては他所に漏れてお外で遺伝子が淘汰されまくって危険なことになる気がしてならない。胞子が隙間から車のバッテリー部に付着し、外殻を分解して内容液を漏らすとか…。


で、そのキノコは食えるのか?


名前はポリクイくん、ポリッコ?名前はプレゼンの時考えよう、とりあえず繁殖力を強化、絶対に逃がすな!


分解して何になるか、が一番の問題なんだよなぁ。