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 さまざまな情報く間に拡散されるインターネット世界

 どういった情報拡散されやすいのか傾向をつかむのはなかなか難しいが、特定の数字や数字のパターン秘的なを持つという考え方は拡散されがちなものの一つではないだろうか。

 隠された数字のパターン読み解き、偶然性と必然性について思いを巡らせたいネット民が少なくないのだろう。

 その現の一例が「年齢+生まれ年(西暦)=2018」だ。この数式は今年9月フェイスブックインスタグラムツイッターなどのSNS人気を集めた。

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今日だけ?1000年に一度しか使えない奇跡の足し算?

 海外ネット民の間で広く拡散されていた画像は以下のもので、このようなメッセージが書かれている。

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今日だけ!あなたの年齢と生まれ年(西暦)を足し算すると、合計が「2018」になるはず。これは1000年に一度しか起こらないこと。

 実際にこの計算をやってみると、ほとんどの人が「ほんとだ、2018になった!」と驚くことだろう。

 例えば2000年生まれ、現在18歳の人の場合だと「2000+18=2018」になる。1978年生まれ、現在40歳の人の場合だと「1978+402018」になるのだ。

だがちょっと待ってほしい。ミラクルではない。単純な計算

 しかし、これは1000年に一度のミラクルでも何でもなく、ただの単純な足し算であり、年齢は生まれ年の関数である。

 自分の生まれ年に年齢を足せば、現在西暦と同じになるのは当然のことなのだ。つまり「今年だけ!」のミラクルでもなんでもなく、毎年起こることなのだ。

 さらに、このトリックには、2018年誕生日をすでに迎えた人にしか通用しないというヌケもある。

 例えば2000年12月生まれ、現在17歳の人の場合だと「2000172017」となり、残念ながら2018にはならないのだ。

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印象深い方程式をついつい信じたくなる心理

 実は、この方程式2017年にも登場しており、その際もネットミームとなっていた。

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今日、あなたの年齢と生まれ年を足し算したら「2017」になる。これは1000年に一度しか起こらない

 おそらく「年齢は生まれ年の関数である」と説明されるより年齢と生まれ年をそれぞれ意味のあるキーワードとして提示された方が印深く、さらにそこに意義や驚き、秘的な要素を与えられることでついつい信じてしまうのが人間心理というものなのだろう。

 そしてまた、「こんなことも知らないの?」とマウントを取りたがる人が続出するのも人間心理のひとつであり、カニンガムの法則が適応されるという点も興味深い。

 人間には、自分が物知りで賢いことをひけらかしたい衝動を持っており、ネット匿名でそれを誇示できる最良の場所だ。ゆえにかのミスを発見したり、間違いに気が付いたときには、の首をとったかのような反応が次々とわいてくるのだ。

 まあでも来年、また1000年に一度のミラクルな方程式に出会った際は、うっかり騙されないように注意しようそうしよう。

References:Snopesなど / written by usagi / edited by parumo

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(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

お、おう、、、としか言いようがない


こんなん、あたりまえだよなぁ!?


想像を絶する無学が存在することはわかった。


…まてよ?2018-年齢=生まれ年じゃね!?拡散希望!!


>なななななーな・・・だとすると、2018-生まれ年=年齢ってことにならないか!?


数式???ちょっとなにいってるのか


よく分からんな。皇紀で言ってくれ。その方がウケるんじゃないか(適当)


DHMO問題みたいな感じか(dihydrogen monoxideという物質がありこれは超危険な物質である)


数え年だと抜けが消えて完璧に!?


るるは21だと言っとろーが! 2018-21=1997...あれ?


まあふざけて拡散してるやつもいるだろ。真性はやべーけど


これは当たり前のことを言い回しを工夫することで奇跡的なことだと演出できるという記事だ。で、その演出のための要素を説明しているというわけ。「今日だけ」って言われると「え、マジ?」ってなる。聞き手の思考をすっ飛ばすテクニックだね。もちろん少し考える余裕を与えると意味がない。


DHMO問題、まさにそのものw


数え年「1年間違ってね?」満年齢「誕生日過ぎないとダメでしょ?」法律「誕生日の前日に年齢は繰り上がります」Excel「1900年以前の日付計算はできません」


記事の途中のカニンガムの法則は勉強になった。見方を変えると新しい発見もあるもんだし見えなくなるものもあるのな。


誕生日が遅い人は成り立たん式だからなぁ。というか、こんなんで驚く人の方が異常だわ。


この世から詐欺が無くならない理由が何となく解りました。


場の空気ばかり読もうとすると陥る罠。


DHMOはまだ専門用語っぽいし、説明に使われてる事柄について良く考えないと本来何を指してるのかが分かりづらいけど・・・これは特に知識も考える必要も無しに「何バカなこと言ってんだお前」ってしかならねーわ。海外ネット民とかやらも同じ具合に全部分かった上でバカのフリしてるっつーかネタとして広めてるだけの気がする


井上喜久子さんは、この数式は成立しないな。