“テラハ”などの恋愛リアリティ番組に憧れ、シェアハウスで生活してみたいと考える人は少なくないだろう。賃を節約しながら、そこで恋人までGET……。

 そんななか、「人間関係はギスギス、マナーが悪い人もいて、精神崩壊寸前まで追い込まれました」と話すのは都内のシェアハウスに住み半年になる井上潤一郎さん(仮名・30歳・グラフィックデザイナー)。彼が見た格安シェアハウスの実態とは!?

◆人間関係ギスギス…格安シェアハウスの乱れた実態

 賃を節約してお金を貯めようと考えていたところ、たまたま友人の紹介でこのシェアハウスを知った井上さん。せっかくなのでこの機会に入居を決めた。ぶっちゃけ、テラハのような出会いに憧れていた部分もある。

シェアハウスの男メンバーは、新入りのとN夫さん(34歳・会社員)の2人。一方で、女メンバーはS美さん(26歳・美容部員)とM子さん(25歳・カフェバー勤務)の2人と聞いていた。本心を言えば、もしかしたら新しい恋が始まるかも? とほのかに期待していました(笑)

 しかし入居初日、出ばなをくじかれることになる。他のメンバーに「これからよろしくお願いします」とケーキを渡して挨拶すると、N夫さんとS美さんは喜んでくれたが、M子さんからはつれない返事が……。

「私、ダイエット中だからいらない。S美にあげる~」

 ダイエット中なのかもしれないが、これから共同生活を送るわけだし、もっと感じ良くしてくれてもいいのに……。井上さんはくもんだ。

 その後、自室に戻り荷ほどきをしてからシャワーを浴びようとバスルームへ行くと、洗面台には色の長い髪の毛がたくさん落ちていた。

「あのダイエット女、M子の仕業だ……と思いました。S美さんは黒髪ショートカットなので犯人確定ですよ。もうこのシェアハウスで恋が始まることはなさそうだと思いながら、洗面台を掃除しましたね」

 数日後にシェアハウスグループLINEでN夫さんから「バスルームは次に使う人のことを考えて、綺麗に使いましょう」と送られてきたので、きっとM子さんはバスルームを汚す常習犯なんだろうなと思ったそう。

「なぜか、運悪くがM子さんの後にバスルームを使うことが多く、毎回イラッとしていましたがもN夫さんを見習って、直接本人に怒ったりせず、グループLINEなどでやんわり注意していました」

ストレスが原因でパニックに…

 半年近く経ったある日、M子さんの本性を知ることになる。シェアハウスに帰ってみると、リビングのソファーでビールを飲んでいたM子さんに「一緒に飲もうよ」と誘われた。

「断るのも感じが悪いし、お酒でも飲んで打ち解けたほうが今後のためと思い、も一緒に飲むことにしたんですよ」

 すると、M子さんはハイペースで缶ビールけながら、S美さんの悪口を言い始めた。

「美容部員のくせにブスだとかデブだとか……ここ3~4年彼氏がいないとかマシンガンのごとくS美さんをディスってはに同意をめてくるので困りましたね」

 井上さんが戸惑っていると、当のS美さんが帰宅した模様。リビングに入ってきたが、の勢いが止まらないM子さんは、そのまま悪口を続けた。

「ねぇ、デブスはなんで美容部員なんてやってるの? 誰だってやっぱり、メイクは綺麗な人に習いたいと思うよ~」

 泣きながら自室に閉じこもるS美さん。井上さんの部屋はS美さんの隣なので、まですすり泣くが聞こえてきたそう。

「お陰で寝不足だし、ものすごく嫌な気分になって。今日は会社に行かずシェアハウス仕事しようと思いました。間はもいないので」

 部屋で仕事をしていると、リビングから物音がするので「泥棒?」と不審に思い、念のためスパナを握りしめておっかなびっくり覗いてみると……。

「ソファーでM子さんとN夫さんが性行為のっ最中で。然としましたね。なんだよ、こいつらきっとやS美さんに隠れてこんなことして奮してるのかと思うと……ホント、ここって嫌なシェアハウスだなぁと溜息が出ました」

 物音を立てないようにそっと部屋に戻ると、仕事具を持ちスタバに向かった井上さん。

「もう、なんでこんな思いしなくちゃいけないんだって。その日はの顔も見たくなくて、みんなが自室にこもる深夜まで時間を潰してから帰りました。うんざりしながらシャワーを浴びようとバスルームに入ってみると……。また洗面台に色の長い髪の毛がいっぱい落ちていて。マジで勘弁してくれよと思った間、動悸がしくなり、呼吸がうまく出来なくなって。大量の冷や汗が止まらなくなってしまったんです」

 少しでも気を抜くと、そのまま死んでしまうような気がして怖くなったという。

「気を失わないように、太ももで引っ掻きながらその痛みでなんとか意識を保ちました。30分ぐらい深呼吸しながら踏んっていたら、徐々に動悸がおさまってきたので、シャワーは浴びずに自室のベッドに寝転んだら、安心したのかそのまま眠ってしまいました」

 翌日、病院に行ってみると“パニック”と診断された井上さん。医者にはストレスが原因だと言われた。病気になってまで賃を節約しても意味がない。

 こうして、すぐに出て行くことを決めた。そのまま部屋に戻ると、必要最低限の荷物をスーツケースに詰め、とりあえずウィークリーマンションに住むことにした。

ハウスグループLINEに事情を書いて、賃を2かぶん多く払うことで納得してもらいました。く新しい部屋を見つけてストレスなくひとりでゆっくり暮らしたいです」

 それからパニックの発作は起きていないという井上さん。今回の件で、お金より心と身体の健康が大事だと身に沁みて感じたそうです。<取材・文・イラスト鈴木子>



(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

人を非難ばかりとか・・・・そんなんだから恋人ができないんだな