「飴と鞭」とはよく言いますが、「スマホ禁止」は「飯抜き」よりも鞭として有効ということになります。詳細は以下から。

食事やトイレ、風呂はもちろん、歩く時から自転車自動車での走行中、挙句にはセックスの最中にまでスマホを手放せないスマホ中毒者はこの世に少なくありません。もちろん程度問題ですが、多かれ少なかれ現代に生きる私たちの多くは、スマホを自分の生活と切り離せない必須のガジェットであると考えています。

そしておそらくそれ故に「スマホ禁止」は誰かに何かをさせようという時に大きな力を持つことになることが分かりました。

この研究を主導したニューヨーク州立大学バッファロー校のSara O’Donnell博士は「私たちはスマホを5時間から9時間も使っています」と指摘。「私はスマホが食べ物や酒、ドラッグのように行動を強化する働きがあるのかに興味を持ちました。そして、極めて強い動機づけの効果を持つ食べ物と比較してみようと考えました」と述べています。

研究では76人の学生を被験者とし、3時間の食事と2時間のスマホの使用を禁じて2時間に渡って勉強をさせました。その後、スマホの使用権か100kcalの食事を入手できるスロットマシーン風のコンピューターゲームの使用を認められます。

学生はスマホか食事を得るためのポイントを稼ぐために好きなだけこのゲームをすることができます。ポイントを貯めたらそれに見合う分だけのスマホタイムか食事を与えられ、それらを消費した後に再びスマホと食事なしで1時間勉強します。

その結果、学生たちは食事よりもスマホに対してより強く動機づけされていたことが分かりました。

O’Donnell博士は「この研究で始めてスマホの使用に「強化」の役割があることが分かりました。そしてスマホの持つこの「強化」の力は食事よりもはるかに強く学生たちを動機づけ、より多くの「仮想的な通貨(編集部注:実験で得られたポイントを指す)」をスマホ使用のために使おうとしたのです」と指摘しています。

もちろんこれは日常生活の中で、食事もスマホも禁止されるのはほんの数時間という中での実験に過ぎません。

3日間断食をしていれば食事への欲求はより強くなることは当然予想できますし、逆に気になるあの人といい感じになりたてだったり、ひいきのスポーツチームの試合中であればなんとしてもスマホを見たいと思うかも知れません。

この実験で判明したのは、いつも通りの日常の中でどちらをより求めるかを調べた時、スマホは食事よりも強く私たちを惹き付けるということになります。つまり、子供に勉強をさせたければ一時的にでもスマホを取り上げることは有効で、当然それは自分自身の勉強や仕事にも有効です。

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「スマホ禁止」は「飯抜き」より勉強や仕事をさせるために効果的と判明


(出典 news.nicovideo.jp)


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