信息時報は2019年3月14日付で、中国で上映される日本アニメ映画の本数が増える一方で、大ヒットを記録しない作品も続出している状況について、その背景と課題について紹介する記事を発表した。
記事は、かつては「ドラえもん」や「名探偵コナン」ぐらいだった中国で上映される日本アニメ映画が、現在ではバラエティーに富むようになったと紹介。一方で、その売れ行きは千差万別だとして、7日に公開された「夏目友人帳」がすでに1億元(約16億6000万円)近い収入を得ているのに対し、8日公開の「マジンガーZ」はわずか34万元(約560万円)にとどまっていると伝えた。
さらに、中国の映画館関係者の話として「日本アニメは1億元を超えれば大ヒットと言え、20003000万元程度、さらには1000万元に満たない作品もたくさんある」と紹介。また、中国で上映される日本のアニメ映画は、基本的に1、2年前に日本で公開済みの作品の上映権を安く買い取る方式になっている。中国国内での宣伝も十分に行われないうえ、時差があるために日本アニメファンはとっくにネット上で「鑑賞済み」であるために、「実際に中国の映画館に足を運ぶ人は、ファン中のファンぐらいしかいなくなる」と解説した。
一方で、2015年に公開された「STAND BY ME ドラえもん」は事前にそこまでの話題性がなかったものの、最終的に5億元を突破する収入を獲得したほか、「君の名は。」も6億元近い大ヒットとなり、2018年末の「となりのトトロ」も日本で30年前に公開された古い作品であるにもかかわらず2億元近い収入を得たことにも言及した。
そして、これらのヒット作に共通するのは「自ら映画の中に没入させ、ノスタルジーやさまざまな感情の揺さぶりが得られるという点」だと説明。「日本アニメ映画が少数の熱心なファン以外にも見てもらいたいと思うのなら、『感情』の部分を強化すべきだ」と主張した。(翻訳・編集/川尻

信息時報は14日、中国で上映される日本アニメ映画の本数が増える一方で、大ヒットを記録しない作品も続出している状況について、その背景と課題について紹介した。写真は中国の映画館。


(出典 news.nicovideo.jp)


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